GANZOのクロコ持つ人に特別感を与える魔法の革
GANZOオリジナルクロコ
入手困難な貴重なスモールクロコを原材料に、GANZOオリジナルレシピの鞣しを施してあります。
芯がありながら柔らかく鞣し、エイジングが愉しめるように、セミマット仕上げでフィニッシュしているこだわりのワニ革。
最高級の素材と日本の職人技が特別な革を誕生させたのです。
- スモールクロコとは
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4種類あるクロコダイル科のワニ革(クロコダイルレザー)のひとつ。ヨーロッパでは、シンガポールワニとも呼ばれています。「クロコダイルレザー」といわれるのは、クロコダイル科に属する4種類のワニ革だけで、アリゲーター科に属するミシシッピワニ、カイマンの革はクロコダイルレザーではありません。
- スモールクロコ
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- 一般和名 : イリエワニ
- 学 名 : ポロサス
- 商業名 : Saltwater Crocodile
- 学 名 : Crocodylus porosus
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クロコダイル科には腑の縁に【穿孔】(せんこう)と呼ばれる感覚器官があります。アリゲーター科には存在しません。大体はこれで両者を見分けることが可能です。腹部の鱗を活かした革を「肚ワニ」と呼び、主にこちらを使用し、財布やバッグを製作します。腹部の中心にある、竹腑(角腑)と呼ばれる腹部の四角形(長方形)、背中(背鱗板)と竹腑の間に、玉腑(丸腑)と呼ばれる丸い形状の鱗があります。こうした鱗の配列が綺麗なほど価値が高いといわれています。パプアニューギニア、オーストラリア、インドネシアなどの入江や河川の海水と淡水との混じる場所に生息しています。現在では、生産量の殆どが養殖になりつつあり、原皮は、主にヨーロッパ、日本、シンガポールへ輸出されています。卵を産めるようになるまで6〜8年かかり、年1回の産卵で一度に40〜60個産みます。成長し、横幅30cmになるまでには、約2〜3年かかります。野生の場合はその倍の期間がかかります。
スモールクロコ、その希少性
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競争率の高い希少な革
1973年にワシントン条約が結ばれて以降、密猟・乱獲が禁止されました。どんなに需要があっても、供給が一定量に定まっており、加えて成長に時間がかかることや各ブランドで人気のため、価格が高騰し続けているのです。特にスモールクロコは、腑の並びが細かく圧倒的な高級感があるため、人気・希少性が高く、流通量が他のワニ革と比べても非常に少ない貴重な革です。
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ファンを魅了する特別感
スモールクロコは皮の面積上、一体から作ることのできる製品が限られるため、価格が高騰する傾向にあります。ただ、その素材の独特な魅力は、他の革では味わえない“特別感”を持つ人に与えるため、世界中に多くのファンがいるのです。
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鞣しについて
殆どの原皮が塩漬けの状態で飛行機にて輸入され、国内の各タンナーによって鞣されます。ワニ革は、基本的にはクロムで鞣されます(求められる風合いに合わせて再鞣しを行い、植物タンニンで鞣すこともあります)。鞣しには、約2か月〜3か月の期間を要します。牛革に比べ、爬虫類系の革は鞣し技術によるクオリティの差が出やすく、腑の並びが綺麗で傷も殆どない良質なワニ皮でも熟練した職人の技術が無ければ、良質なワニ革にはなりません。
仕上げ・お手入れ方法
マット、セミマット、グレージング(シャイニング)の三種類の仕上げ方法があり、
仕上げにより質感・お手入れ方法が異なります。お手入れ方法の基本は、その他天然皮革と同様の方法になります。
お手入れ方法
腑の隙間に汚れが溜まりやすいため、ブラッシングがメインとなります。
※一部の仕上げは、風合いが変化してしまうため、手入れには注意が必要です。クリームについては原皮の鞣し方によって適したクリームが異なるため、最適な爬虫類皮革専用クリームを使用するようにしてください。
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マット仕上げ
仕上げ剤を塗布せずに素上げにするか、油分を少し足しただけの仕上げで、表面の艶は殆どなく、落ち着いたシックな質感です。傷が目立ちにくい(傷が付きやすいが馴染みやすい)ので、扱いやすいです。
お手入れ方法
基本的にクリームを使う必要はなく、乾拭きまたはブラッシングのみで十分です。
※クリームの使用や過剰な乾拭は風合いが変わってしまい、マットからセミマットに変化して艶が出てしまう恐れもあります。 -
セミマット仕上げ
グレージングの工程を省き、耐水性・色落ちに強くした仕上げ方法。若干の艶があり牛革と同様で、使い込むほど艶が増します。GANZOのスモールクロコはこちらの仕上げになります。傷が目立ちにくい(傷がつきやすいが馴染みやすい)ので、扱いやすいです。
お手入れ方法
牛革に近いですが、クリームは爬虫類皮革専用のクリームを使用してください。エイジングがわかりやすいので、革を育てていく感覚が味わえます。
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グレージング(シャイニング)仕上げ
表面にタンパク質バインダー(仕上剤)を塗布、メノウ石で200キロ以上の圧力を加えながら磨き上げる仕上げ方法。 表面の艶が特徴で、高級感があります。 表面の質感から、傷が目立ちやすいので、丁寧に扱う必要があります。
お手入れ方法
乾拭きの布についていた埃や腑の隙間に入り込んでいた埃等で、 逆に傷をつけてしまうことがあるため、強く擦らずに優しく拭き取ります。エイジングはしますが、艶が新品以上に出ることはなく、加工による艶から革本来の落ち着いた艶に変わっていきます。