GANZO TIMES VOL.08
TOOLS FOR THE GENTLEMAN
紳士のための道具
MAN & STYLE:YASUTO KAMOSHITA
MAN & STYLE:
YASUTO KAMOSHITA
知識?スタイル?心構え?その答えを求めて、
世界的にも名の知れたウェルドレッサー、鴨志田康人さんに話を聞いてみた。
良いもの長く愛する秘訣、愛用しているアイテム、そしてファッションの真髄について。
Photography:Yuto KUDO
レザー製品の面白さや魅力はどこにあると思いますか?
皮革が持つ独特の素材の特性を生かして創り上げるという点で、工芸品に近い物作りですよね。職人技で左右される。それと、革は経年変化を味わう楽しさも魅力のひとつです。
GANZOというブランドに関してはどのような印象をお持ちですか?
とても日本的なクラフトマンシップを生かした真面目で正当な物作りをしているなと思っています。だから我々日本人からしたら慣れてはいますよね。ただそれをPITTIなどでお披露目するのは多分外国人からしたらすごく新鮮だし、日本の良さがものすごく伝わるもので、とても良いことだと思いました。
今回参加して頂いたリメイクプロジェクト、“RINATUS”についての感想をお聞かせください。
BEAMS時代から愛用しているGOYARDのブリーフケースをクラッチバッグにリメイクして頂いたのですが、最高ですね。洋服のサイズやシルエットを手直しすることはよくあるのですが、皮革物で出来るって聞いたことなかったのでメチャ嬉しいです。形が古臭くなって使い辛くなるものもありますからね。大切なものをずっと使い続けられることが1番のサスティナブルなことですし!
「古いものを大切にする」というのがGANZOの考え方です。
古いものでも良いものは古くなりませんよね。いつでも現役なものが本物です。だから、大切にしたくなるんだと思います。
実際に古いもので現役のアイテムはありますか?
このクロコダイル革のクラッチバッグもそうですね。20年程前にNYのヴィンテージショップで購入しました。おそらく80年代の女性向けのデザインだと思うんですが、店先で一目惚れしちゃって。今でもまったく古臭さを感じないですよね。
鴨志田さんのファッションのバイブルは何でしょうか?
『Cheap chic』です。当時はアメトラ全盛期で、クラシックやトラッドなど狭義な捉え方が主流だったんですが、デザイナーズも古着も、高い安いも関係なく、自分のスタイルを持つことが大事だということをこの本から学びました。
“スタイル”とはどのように形成されていくのでしょうか?
自己表現の仕方なので、自分がどう生きたいか、どうありたいか。服を通して表現していくことなのかなと。いわばその人の生き様=スタイルということです。
鴨志田さんにとって“ファッション”とはどういう言葉ですか?
一般的には「その時代の潮流を反映した洋服の流行」だと思いますが、使い方によって意味合いが変わるものです。例えばファッショニスタという言葉は流行りの服を着飾っているように聞こえます。ファッションを上手に取り入れてその人らしいスタイルになっている、というとお洒落に感じます。ファッションは水物ですからね。
STAFF PICKS
ブライドル
オーバールオープントート
本タブロイドの表紙も飾ったブライドルのトートバッグ。ブライドルレザーとはもともと馬具用に作られた革を指し、“ブルーム”と呼ばれる蝋で補強されているのが特徴だ。GANZOは、イギリス「J&E セジュイック社」の伝統的な製法でなめされた蝋引きレザーを採用。使い込むほどにブルームが馴染んで、味が出てくる仕様となる。楕円形の丸底なので口開きも良い。2022年春ごろ、発売予定。
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ウルトラスエード リュック
大人のバックパック選びは難しい。過度なデザインは主張が強いし、ナイロン素材は子供っぽい印象を与えてしまう。理想なのは、レザー素材のリュクスなバックパック。GANZOの手がけるバックパックは、「東レ」の技術が凝縮された“高機能スエード調人工皮革”を採用。900kmの重さが1gにも満たない驚異的な細さの繊維による素材を使うことで、軽さ丈夫さ、エレガントさを併せ持つ渾身のバックが誕生した。
ウルトラスエード
ダブルポケットトート
「東レ」の絶え間ない技術革新によって生まれた“高機能スエード調人工皮革”を使用したダブルポケットのトートバッグ。900kmの重さが1gにも満たない極細繊維を原材料に使用しているため、持ったときの軽さにきっと驚くはず。マチもしっかりある上、ダブルポケット仕様になっているので収納性も抜群だ。ベージュ、チョコカラー他、ブラックを加えたシックで品のあるカラーバリエーションでご用意。
7QS-H ミニショルダーバッグ
毎シーズン、高い人気を誇るミニショルダーバッグ。「ちょっとした小物を持ち運ぶ際にもきちんとこだわったスタイリッシュなバッグを使いたい」そんなニーズに応えて誕生し、いまやGANZOの定番となったアイテムだ。素材には最高級の飛騨牛の革を使用することで、スモールサイズながらも確かな存在感を携えている。逆台形の口開きの良いフォルムにフロントジップポケットと、使い勝手も言うことなしだ。
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シェルコードバン2 三つ折り財布
ほぼキーケースサイズの、掌に収まるコンパクトウォレットが登場。素材には「ホーウィン社」による最高品質の“シェルコードバン”をセレクトし、厚みの有るところだけを表版に配置し裏無しで仕立て上げた。裏側も含め、それぞれの革の表情が楽しめる上、コンパクトながらもカード4枚とお札、コインまで収納できる優れものだ。 豊富なカラバリで展開する。
フレンチカーフ ラウンド長財布
今シーズンもGANZOは次なる定番となるような新作をラインナップ。フレンチカーフの長財布もその一つ。素材にはフランスの名門タンナー「DUPY社」の“VEAUX DIVERS”(=いろんな仔牛)と称する最高級カーフを贅沢に使用した。その名の通り、個性的なシボやトラが特徴だ。デザインはあえてシンプルなラウンドタイプに。2022年春ごろ、発売予定。
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