GUD—2013 GANZO NEW SERIES手作業ならではの色ムラが
深い愛着を生むGUD
GANZOとの出会い
上質な革製品は、優れた革を作り出すタンナーから始まります。
卓越したタンナーの技術により動物の皮から艶やかな革へと生まれ変わった素材は、革の風合いや個性を見極めながら、職人の手によってGANZOの革製品へと生まれ変わります。
今回、GANZO新シリーズを立ち上げるため、素材の選定に時間をかけ選び抜かれた革は、イタリアの歴史あるタンナー『コンチェリア・グイディ&ロゼリーニ社』が作り上げています。
グイディ社は、1896年創業以来117年続く、イタリアでも随一のタンニング(革をなめすこと)のスペシャリストです。伝統的な手法と斬新なクリエイティビティが生み出す独特な革の質感はグイディ社ならではの"特別"なものがあります。
今もなお受け継がれている製造方法のルーツは、「バケッタ製法」と呼ばれる化学薬品など存在しない中世の時代から伝わる伝統的なタンニングの手法です。
人々と共存する羊などの動物達、皮に豊かな色彩を与える木々、そして全行程に必要不可欠な清らかで柔らかい水が、現代に至るまでのタンニング技術の発展を導いてきました。自然の産物とイタリア・トスカーナから伝統によって受け継がれ、今もなお作り続けているグイディ社の極上のハンドメイドレザーには、タンニングというテクニックヒストリーが映し出されています。
グイディ社が専門とする
「バケッタ製法」
GUDシリーズで使用する革は、アルプス地方で育った牛、それもカーフ(生後1年未満の子牛)の原皮を十分セレクトし、グイディ社が専門としているバケッタ製法により丁寧に仕上げられます。
バケッタ製法とは、イタリア・サンタクローチェ地方で10世紀もの長い歴史を持つフルベジタブルタンニン鞣しによる製法です。手間をかけ、じっくりと時間をかけて革を鞣すこの伝統的な製法はグイディ社をはじめ、現在ごくわずかなタンナーによってのみ継承されています。
一枚一枚、手作業により丁寧に手染めで仕上げられた革は、柔らかく独特のコシと特有の色合いが生まれ、油が浸透しにくい反面オイルが抜けにくく、使い込んだときには独特な風合いを楽しむことができます。
GUDの特長
革(外装)
手染めで丁寧に仕上げられたグイディ社の革は
独特の透明感と色合いが特徴。
革(内装)
内装には同じくバケッタ製法で作られている
バダラッシィ・カルロ社 ミネルバボックスを使用。
ロゴプレート
表版の革と同様のグイディ社製の革を使ってGANZOロゴを刻印。
コバ
「切り目本磨き」仕上げが革製品の表情を引き締めます。