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LEATHER 使い込むほどになじむ、ヌメ革の味わい

NUME LEATHER使い込むほどになじむ、ヌメ革の味わい

GANZOがヌメを使う理由

切り目仕上にした時に最も縫製がきれいに見える点と、その優れた耐久性から、GANZOではヌメ革をよく使用します。使い込み、日焼けした革にもよく似合うようにという考えのもと、ステッチに黄色の糸を使うこともあります。GANZOでは特にヨーロッパ原皮のヌメに限定して、これまでも色々な厳選されたヌメ革を使用してきました。

ヌメ革とは

ヌメ革とは

ヌメ革とは、染色・塗装などがされていない、タンニンなめしを施しただけの革のことをいいます。タンニンなめしとは、古来から行われていた伝統的ななめし方法で、なめしの行程だけで1ヶ月以上の時間を要することもあります。

丈夫で、長く使うほどに味が出て馴染んでくる特性があるため、手入れによっては何十年と長く愛用することも可能です。

タンニン鞣し タンニンとは タンニン鞣しとクローム鞣しの違い
なめしとは、牛皮を腐敗せず加工できるようにする工程のことです。なめしの作業を行うことによって、革の真皮層のコラーゲンが安定し、製品に加工できる素材となります。 タンニンなめしとは、このなめしの作業に化学薬品などを使わず、自然の植物から抽出した「タンニン」を使うことを言います。 タンニンなめしでなめされた革は、丈夫さと革本来の自然な風合いを持っています。表面はやや傷がつきやすいものの、素材そのものが強靱なため、長期間の使用に耐えることができます。 タンニンとは、樹皮など植物由来の水溶性化合物の総称です。
タンニンは皮をなめすためだけに使われるのではなく、お茶などの食品にも含まれており、口に入れると強い渋みを感じさせます。タンニンには収れん作用があり、内服することによって止瀉や整腸の効果があると言われています。
クロームなめしでは、植物ではなく、鉱物から精製されるクローム化合物をなめし剤として使います。タンニンなめしに比べると行程が短くてすむため、現在ではタンニンなめしよりもクロームなめしが主流となっています。クロームなめしの革はヌメ革に比べ、表面に傷がつきにくく柔らかいのが特徴です。ただ、クロームなめしの革は色も形も安定している分、使用による変化は少なく、使い込むほどに出てくる味わいを楽しみたいならヌメ革をオススメします。

自分だけの味・風合い

風合いを楽しむ

ヌメ革は、紫外線や熱、摩擦などの刺激により革の中の油分が少しずつ表面に染みだし、独特の光沢が出てきます。新品状態だと固い革も、使い続けるうちにどんどん柔らかくなじみ、使いやすくなっていきます。使用頻度や使い方によって同じ製品でもそれぞれ違った風合いが出てくるのが、ヌメ革の特徴。使い続けるほどに愛着が湧いてくるはずです。
経年変化の例はこちらから。

長く使える

長く使える

ヌメ革は他の革に比べ繊維の目が細かいので、とても頑丈です。こまめに手入れしながら使えば、何十年と愛用することも可能です。
丈夫で、長く使うほどに味が出て馴染んでくる特性があるヌメ革ならではの楽しみ方があります。

個性をもった風合い

個性をもった風合い

ヌメ革は、使い込めば使い込むほどツヤと色が増していきます。紫外線や手の脂が染みこむことにより、薄かった色がだんだん深いアメ色に変化するのです。

色の染まり方は持ち主のクセや使用法によって変わるため、それぞれに個性的な風合いを楽しめるのも大きな魅力。日々熟していくヌメ革を"育てる"喜びはまた格別のものです。

次第になじむ、自分だけの形

次第になじむ、自分だけの形

新品では、繊維の目が細かいため固くてごわごわした印象のあるヌメ革ですが、使い込んで繊維が柔らかくなってくると持ち主の使い方によって少しずつ形が変わっていきます。

使用頻度の高い場所ほど柔らかく使いやすくなり、自然とあなたの理想の形へと馴染んでくれるのです。思い通りの形に馴染んだヌメ革製品を一度使うと、他のものではとても満足できなくなってしまうかもしれません。

デイリーケア

使用後は、乾いた柔らかい布で汚れを優しく拭き取ってください。汚れたまま放置すると革に大きなダメージを残してしまいますので、気がついたときにこまめに汚れを落とすクセをつけておくといいでしょう。水濡れにも注意が必要です。詳しくはこちらをご覧ください

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