長い歴史の中で生まれた高級財布の特徴

長い歴史の中で生まれた高級財布の特徴


高級財布の特徴



世界の皮革の歴史は紀元前8000年前から始まります。人が狩りをし、肉を食べた後に残るや皮を燻して加工を施し、動物脂を塗り込んで皮革として使用していました。時代を経て現在の二つ折りや長財布、小銭入れ等多種多様の財布に生まれ変わりました。多くの財布がある中で、できれば長く「本物」を選んで愛用をしたいと思う人も多いのではないでしょうか。では、高級な財布の特徴とはどんなものなのかを考えていきます。

高級財布となると思い浮かべるのは、ブランド品だという人も多いです。確かにブランド品は信用や知名度も高いものも多いですが、大切なのは、「質」です。財布を買い換えるときに、布製であれば数年で朽ちてしまう場合がありますが、レザー製であれば、とても長く愛用できます。その理由は革は耐久性や強度があるからです。手間と時間をかけ、丁寧に作られているのか、あるいは光沢や重厚感が出ているものなのかを見る事が大切です。

耐久性や強度を軽視すると、何度も財布を買い換えることになってしまいます。また耐水性も必要です。年月をかけて自分だけの肌馴染みの良い形になっていく財布にしていく楽しさもあります。ブランドの有無だけでなく、強度や耐久・耐水性、材質そのものの光沢や手触りが、高級な財布として選んでいく基準になります。



革の種類



高級財布を選ぶにあたって、財布には革製品が多く用いられています。革にも多くの種類があり、哺乳類や爬虫類を利用しています。どんな種類があるのか紹介します。

まずは牛革です。最も古くから利用されている革素材の中でも代表的なものです。流通量も多く、美しい仕上がりで丈夫なのが特徴です。牛の月齢や性別でも革の性質に違いが出てくるといわれています。「カーフ」と呼ばれる生後6ヶ月以内の子牛の素材は、傷が少なく、大変なめらかで柔らかいのが特徴です。高級な素材として扱われています。生後2年以上の成牛「カウハイド」は、厚さ、強度のバランスが良く、大型の鞄やジャケットの素材に用いられます。

馬革は、柔軟性に富み、薄く、昔から衣料製品に使われています。採取量の少ない馬の種類となると、綿密な繊維で水や空気も通さないほどです。美しい光沢があり小物やランドセルの素材として重宝されています。続いて羊革は、手触りが大変よく薄くて柔らかい特徴があります。繊維が粗いため、強度が必要な革製品には向かず、ゴルフ手袋や高級なコート、帽子に用いられます。次に馴染みのあるワニ革は、幅広く愛用されています。高級財布や時計バンド、ベルト、バッグなど多様な素材に用いられます。腹鱗板と呼ばれるワニの腹にある独特なウロコ模様が人気で生活に馴染みのある素材の一つです。

馴染みのあるヘビ革は、ファッション性が高く小物やブーツの製品として使用されます。主流のニシキヘビの斑紋や、ひし形の模様を持つダイヤモンドパイソンから、海ヘビやコブラといったウロコの模様に違いのある物まで、同じヘビでも幅広く活用されています。トカゲの革は、比較的強度のある素材です。「リングマークリザード」と呼ばれる最も大きく革質が頑丈なものには、リング模様があり、これらは最上級の証として扱われています。ワニ革やヘビ革の模様に比べ、落ち着いた雰囲気があります。最近では、模様を薬品を使って取り除き、染色が施された高級財布も増えてきています。ツヤがある上、市場に出回る数が少ないので、希少価値も高い素材です。

このように、革の特徴や性質に応じた製品が、私たちに魅力をもたらしてくれます。



革製品のお手入れ方法



日常使用していく中で、どうしても使用頻度の高い物から汚れたりキズがついたりとくたびれていきます。そうならないように、日頃からのメンテナンスが必要です。素材や形に応じたケアについて紹介します。

まずは、型崩れをした鞄についてです。用意するものはスポンジ、レザートリートメント、ブラシ、新聞紙です。ブラシで埃を取り、トリートメントを使用したスポンジで鞄の革を柔らかくしていきます。鞄の底の部分や、両側の歪みやマチ部分を手で伸ばします。革が硬くなってしまった部分は、摩擦熱を利用し指で揉むようにしていきます。十分に柔らかく広げた後は、鞄のラインよりも少し大きめの新聞紙を丸め、詰め物をしていきます。その後、風通しの良い場所で、12日間吊るします。この作業を行う事で、鞄の形が元どおりになり、変形を防ぐ事ができます。

続いては、財布です。革製品を用いた高級財布は日頃からカラ拭きをする等、きちんとお手入れをしてあげる事が大切です。財布にコインや、ポイントカードがついてしまった場合、この際必要な物は消しゴムです。念のために、財布の下に傷防止の布を敷いておいた方が良いです。消しゴムを汚れた部分に軽く押し当てます。消しゴムは丸い部分ではなく、角を使った方が汚れが落ちやすいです。

また、キズや痕が付いてしまった場合は、保革クリームを使用します。クリームが手につかないように、白い手袋をします。布に少量クリームを付け、丁寧に優しく磨いてあげるようにします。これだけで、キズや痕が目立たなくなり、ツヤが出てきます。水や雨に濡れてしまった小物は、必ずカラ拭きをして日陰干しをします。毎日のお手入れや工夫で、自分だけの高級財布として磨きがかかり、より革製品と長く上手に付き合っていく事が可能になります。