【コンパクトラウンドジップ長札入れ】
5番ジッパーを使用したコンパクトランドジップ長札入れ。財布の横幅は180mmまで詰めた、コンパクトな設計。カードポケットは片側に3段のアオリタイプのモノを配置し、センターにはジッパーの無い小銭入れを配置した。小銭の出しやすさを優先しつつ、ジッパーを閉じた状態でも小銭がこぼれないよう、隙間を1円玉の直径以下に設定した。スリット部も折癖を入れ、開きやすい工夫を施した。コンパクトで多機能なラウンドジップ長札入れ。
【GANZOの財布作りの技を活かした薄つくり】
チェルボシリーズの財布は、薄づくりに挑戦した。鹿革特有の天然シボを活かしながら薄く作る。一見矛盾しているが、やはり財布は薄くて丈夫で美しい方が良い。まずバケッタ製法で鞣された鹿革のアジを残しながら限界まで薄く漉く。そして裏材にもこだわり今回はふっくらとしたシープレザー(羊)を採用、裁断物に張り合わせ本来のアジを損なわないよう工夫した。柔らかく、コバが磨きづらいと言われる鹿革を、GANZO熟練工が細部まで磨きまとめている逸品だ。
【バケッタチェルボ】
鹿革では珍しいベジタブルタンニンで鞣されたチェルボ(鹿革の意:イタリア語)。イタリアはサンタクローチェにある小型専門タンナーにて、ニュージーランド産の原皮のみを使い、バケッタ製法を用いて鞣されている。この革の最大の特徴は、肉厚な上に鹿革のもつ ふっくらした表情と、タンニンならではの引き締まったアジとの融合だ。
*バケッタ製法…すべての工程が手作業で行われる、1000年以上の歴史を持つイタリアの伝統的な革の製造方法。現在ではフィレンツェの歴史あるタンナーで僅かに引き継がれている技法。一枚一枚丁寧に仕上げた風合いは、独特の風合いを生み出す極上の素材となる。
植物性タンニンだけを使って鞣し、長い時間をかけて採った脂をたっぷりと染み込ませて作られている為、仕上がりは柔らかく使い込むほどにしみ込ませたオイルがにじみ出てくることでよりエイジングを楽しめる。