Vol.1 【これまでの軌跡、これからのGANZO】
- Limited, Post
- Omotesando
『時が経つほどに、そして使い込むほどに、持つ人の個性と共にエイジングを重ね、やがて唯一無二の逸品となる。』
この考え方は創業当時から変わらず、現在もGANZOが最も大切にしている言葉です。
会社としてのスタートは、1917年に遡ります。
当初は味岡順太郎商店として、日本橋蛎殻町で創業し、皮革小物類の製造卸販売業を営んでおりました。
下の写真は創業当初使っていた札入や名刺入の型紙です。
当時は革製品はもちろん、袋物といわれる巾着や、今では珍しい煙管のケースなども作っておりました。
こうして事業が徐々に大きくなるにつれ、1951年には、株式会社味岡商店に名称を変更し、全国の百貨店様と取引を開始いたします。
ところで、意外に思われるかもしれませんが、GANZOブランドを立ち上げたのは1999年のことです。
それまでは各ブランドのOEMをメインに請け負っており、自社ブランドもいくつかありましたが、その比率はあまり大きくありませんでした。
当時は有名ブティックやメゾン系ブランドが隆盛の時代で、日本製のファクトリーブランド自体が珍しく、百貨店のバイヤーの方々に提案しても「無名のブランドは百貨店では売れないよ」と一蹴されるばかりでした。
しかしながら、『日本ならではの職人技を継承し、素材選びからなめし、革の裁断・漉き・縫製、そして磨きといった工程に至るまで、いっさい妥協することなく“本物”を追求したタイムレスなものを作っていきたい』。
この強い想いは決して揺らぐことはありませんでした。
自分たちの信念を貫き、地道な努力を積み重ねた結果、徐々にお客様にも認知して頂けるようになり、こうしたお客様の支えがあったからこそ 現在のGANZOがあると私たちは考えております。
一方で、GANZOの製品は比較的クラシックな造りであり、見た目の”楽しさ”はないかもしれません。
しかし、使い込む程に自分色に染まっていく経年変化の”愉しさ”は大きいと思います。
例えば、料理人の使い込んだ包丁も何度も研がれていくうちに小さくなっていきますが、実はそれが持ち主の“カタチ”であり、そうやって“使う人のものになっていく”のはとても魅力的なことです。
極端な話かもしれませんが、使う人の人生とともに歩み、そして長年寄り添っていけるような製品を今後も作っていきたいと考えております。
そして、つい先日ではありますが、本当に使いやすい財布とはどのような形状か、 その財布に適している革とは、、、?
上記内容についての新商品開発ミーティングを開きました。
やはり革が好きだからこそ、財布が好きだからこそ、スタッフそれぞれの熱い思いがあり 白熱したミーティングになりました。
今後は熟考を重ねながら、さらに検討を進めていき、お客様にお披露目できるよう努めて参ります。
長くなりましたが、今後の様子についても随時進展があればブログ等でアップしていきたいと考えておりますので、ぜひお時間があればご覧頂けますと幸いです。
引き続き 宜しくお願い致します!
GANZO本店
東京都渋谷区神宮前5-2-7
TEL 03-5774-6830
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