ヘリ返しと切り目
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- Osaka
こんにちは。
今回は財布のコバ(端っこ)の処理の仕方をご紹介します。
・ヘリ返し
ヘリ返しとはこのように、表にくる革の端の部分を内側に返します。
このとき、財布の角に来る革の余りを寄せる作業を『菊寄せ』といいます。
熟練の技術が必要な作業で、この仕上げはお財布をより上品に演出します。
GDとカーフディアのシリーズがこちらのお仕上げになります。
・切り目
切り目とはこのように、表と裏の革を同じところで切り断面を磨きます。
カード段が重なっている部分などは、革の層が綺麗に見えますね。
染料・顔料の違いはありますが、コードバンやブライドルのシリーズもこちらのお仕上げになります。
一番の特徴は、コバのダメージを補修できるところです。コバの部分が傷んでしまっても、修理をしながら長くお使いいただけます。
今回は切り目仕上げの際に、出来上がりの寸法に裁断する『本裁ち』という作業を映像でご紹介します。
この作業の後に色を入れたり、磨きをかけたりします。
約10秒の短い動画ですが、興味のある方はぜひご覧下さい。