印象すら変えるブランド財布を持つということ

印象すら変えるブランド財布を持つということ


貨幣から遅れて生まれた紙幣の誕生



現代人が生きていくためには、お金がなければいけません。このお金も様変わりして、クレジットカードとなり、電子マネーにも広がってきました。

財布も歴史とともに大きく様変わりしてきたものでしょう。単にお金を入れておくだけではなく、カード類も収められなければいけません。昔のように、そこまで小銭を持たずとも生活できるようになり、小銭入れをどうするのかという問題も出てくるようになりました。

お金というものは、もともとはさまざまな価値があるものを交換するためのものであり、貝殻などを活用したのが始まりです。現在のような通貨となるのは、貨幣として成立し流通し始めた時代といってもいいでしょう。

日本では、せいぜい鎌倉時代あたりからのことといえます。世界を見れば、メソポタミア文明の段階で貨幣があったともいわれていますが、紙幣ができたのは、中世まで待たなければいけません。この紙幣を入れたりするために、現在の財布のような形も生まれてきました。

なぜ、紙幣が生まれるのが遅かったのかといえば、運びやすくコストも低くて済むものの、発行しやすいためインフレを引き起こす懸念があったからです。実際にいくつかの国家は紙幣によって疲弊し、弱体化の道をたどります。民間で紙幣が発行されたりすれば、金融価値の暴落を引き起こしやすくなり、国家自体が存続できないこともしばしば起こりました。そんな紙幣も価値を持つため、大事に管理保管するために、財布がなければいけないでしょう。貨幣と違い、すり減ったり、破れたりすることだってあるからです。



貨幣を持って歩く袋から紙幣を持って歩く財布へ



財布ということでは、貨幣を入れて歩いた袋も含めることができるでしょう。こうした袋は、重い貨幣に耐えられればいいため、革製のものになって行きます。中身は容易に判別がつきませんが、重さである程度の判別がつきました。しかし、紙幣となると、ばらばらに袋に入れてあると、いくらあるのかがわかりません。重さも貨幣のようにはわからないため、いっぱい入っているという感覚にしかならなかったといえるでしょう。

そこで、持ち歩きにも管理にも便利な財布が出てきます。日本の場合には、懐紙をもつ文化がありました。これを応用して、作られ始めていったのが、原型であるといえるでしょう。その結果、貨幣は無造作にポケットに入れられるようになり、ばらばらにしないようにするため小銭入れに持ち歩くということにもつながって行きます。

この懐紙入れは、現代でいうところの長財布のような形状をしていました。これは偶然の一致ではありますが、懐紙を折りたくない、まっすぐにしまいたいということがひとつあったでしょう。

もうひとつは、着物の文化であったということです。懐にしまう場合には、あまりに厚くなれば持っていることが見た目でわかります。収納できるポケットがあったわけでもありませんので、できるだけ薄いものを懐にしまうほうが現実的だったといえます。日本人が長財布を好むのは、折りたくないという文化の延長になっているところもあるでしょう。



紐解けば時代が見えてくる



現代の財布を見てみると、がま口のようなものから、マジックテープ、マネークリップのようなものまで様々なものに分化しました。電子マネーなどの普及により、小銭を持ち歩く価値はどんどんと減り、小銭入れを別にしたほうが便利になってきてもいるでしょう。ブランドのものも数多くなり、小銭を別にすることで変形させてしまうことを防ぐという部分もあります。逆にラウンドジッパーのような形で、すべてを収めるというのも一つでしょう。最近では、財布の上から電子情報を盗まれたりしないように、遮断できるようなブランド財布もあります。時代とともに、大きく様変わりしてきたなか、各種ブランドもいろいろな財布を生みだしました。

2つ折りの財布というものも、文化の変化から生まれたものというのはあまり知られていません。クレジットカードが生まれたのが、1951年のことです。非常に便利であり、流通自体を変えてしまったともいえますが、カードを持ち歩かなければならず、落としたりすれば大損害を出してしまいます。そこで、お金と同様の扱いをしなければいけないということで、財布と一緒にすることを考え、複数のカード用のポケットを持つ2つ折りが生まれました。もともと2つに折ったりする発想はありましたが、コンパクトに収めるということで、クレジットカードともに発展したことは間違いありません。さらに、もっと手軽で安全にということで、マジックテープのものもうまれます。今では子供用のイメージが強いマジックテープです。ですが、面で止めることにより、カードなどを入れてもしっかりと止めることができるため、ファスナーよりも便利とされ、ブランド販売された例もありました。

これから先も、財布は時代とともに変化して行くでしょう。特に小銭入れは、紙幣を傷めるという観点からもなくなる傾向が強く、電子マネーの普及がさらに進めば不必要になる時代もくる可能性があります。こうした歴史が反映されているものなのであり、紐解いてみるとさまざまな文化が見えてくるといえるでしょう。

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