財布を買い換える。 ブライドルレザーとコードバンの選択

財布を買い換える。 ブライドルレザーとコードバンの選択

ブライドルレザーが持つ魅力



財布を買い換えるときには、なるべくなら一生付き合えると思える商品を買いたいものです。布製であれば耐用年数は長くはありませんが、レザー製であれば、手入れをしっかりと行えば長期間使用することが可能です。革の種類によっては、硬さや耐久性に違いが出ますが、その革の特徴を踏まえながら購入したいと思うのは不自然ではありませんし、後悔しないポイントとなります。

ここで重要なことは、ブランドの有無ではなく、いかに耐久性があるかになります。この耐久性を軽視してしまうと、また買い換えるといった行為を繰り返してしまうので注意が必要です。ブライドルレザーという材質がありますが、数ある革の中でも強度に優れ、耐久性に優れています。ブライドルレザーは元来、乗馬用に開発されたものであり頑丈に作られていますので、長期間手元に置き使用したいと考えている方には、その希望に添えることが可能であり、適している革なのです。

強度と耐久性を引き出すために、丈夫な牛革にロウを染み込ませていますが、このロウが革の表面に白く現れるのです。そしてこれが高級感を演出する要素となる艶やかさを生み、その光沢には重厚感が溢れ、その存在感を高めています。時間を掛けて使用していくと、当初に感じる硬さが徐々に手に程よく馴染んでいくという楽しさも同居しますので、後悔が発生する理由がありません。長期間使用するための手入れとしては乾拭きをするだけでよく、手間も掛かりませんし、耐水性にも優れています。この材質は極上のクオリティーを誇りますので、買い換える際にはぜひ、念頭に置いておきたい材質であり、購入してその個性を楽しみたいものです。



コードバンが醸し出す個性



また、コードバンという材質もあります。馬の臀部から採れる材質で、丈夫さを謳われる牛革よりも3倍以上の強度があり、「革の宝石」とも呼ばれています。コードバンは、使用年数が長ければ長いほど光沢が増していきますが、革の宝石と比喩されるように、馬一頭からしか採れない稀少さも加味し、高級さも兼ね備えています。コードバンは革の裏側が表面に使用されるので、ひび割れが発生しにくい材質であり、手の脂が功を奏してか一定の光沢を保持してくれます。ですが、水には弱い材質なので、水によるシミが出来た場合シミを目立たなくさせることは可能ですが、完全に除去することは出来ませんので、特に水には注意しなければなりません。手入れに関しては乾拭きをするだけで構いませんし、光沢が落ちてきた場合には、汚れを軽く落とし専用クリームを使用し、ブラッシングをすれば完了です。磨けば磨くほど美しくなるという個性は魅力的なもので、変化を楽しめる材質です。

表面にはしなやかな手触り感が存在し、当初はやや硬めに感じますが、使用期間に比例するように手に馴染んでいきます。注意点としては、型や傷がつきやすいため、粗雑に扱うとその魅力が消失してしまいますので、扱いには丁寧さが求められます。劣化という言葉は、コードバンには決して密着しない言葉であり、その希少性もさることながら個性という言葉が的確にフィットする材質です。買い換える際にはこの材質も候補に入れておくべきですし、購入してその味わいに触れておく価値はあるでしょう。



ブライドルレザーか、コードバンか



ブライドルレザーとコードバンを比較しどちらを選ぶかという問題は、非常に悩ましく、答えを算出しにくいと思います。雨や水を気にする方は、前者を選択すべきです。コードバンは強度な性質を持ちますが、その反面、水には強くありませんので、耐水性を選択基準に含むならば前者です。光沢が放つ美しさ、そして手触りの良さを保持したい方は、後者です。

コードバンは、材質そのものが強度を保っていますので、光沢や手触りの良さが持続するのです。更に細かく判別すると、ポケットに入れる方や長期間使用することによる変化を楽しみたい方は、ブライドルレザーを選択するといいでしょう。片や、カバンなどに入れ、丁寧に扱いたい方や希少性をも重視する方は、コードバンを選択することをおすすめします。

それぞれが持つメリットやデメリットがあるので、どちらを購入するべきという結論は出しにくいですが、どちらかといえば、耐久性に優れたブライドルレザーだと思われます。財布は丁寧に扱いたいものですが、どんなときでも丁寧に扱えるというものではありません。コードバンを購入して使用する際には、多少神経質にならざるを得ませんし、丁寧、そして綺麗に使用するという諸条件が重要視されますので、少々気を遣ってしまいます。手入れをし、長期間の使用による変化を楽しむ方が気を遣わずに、その財布が培ってきた時間の深みや重さを感じることが出来て、幸福感を覚えることが出来ると思います。もちろん、その深みや重さは、使用してきた方の人生の一部であり歴史なのです。そう感じながら一度、財布を手に取ってもらいたいものです。

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